すい臓がんとは
すい臓がんの特徴
すい臓がんは、文字通りすい臓にがん(悪性の腫瘍)が発生する病気です。 年齢別にみると、すい臓がんにかかるのは男女共に50歳ごろから増え始め、年齢を重ねるごとに増加していきます。すい臓がんは、早期発見が難しく、リンパ節や肝臓に転移しやすいのが特徴で、残念なことに治療が難しいことで知られています。
すい臓の場所と形
すい臓は、上腹部のみぞおちとおへその中間から左上方にかけての部分で、胃の裏側、背骨の前側に位置しています。
すい臓自体は、長さが約15cm、上下の幅は約5cm、厚さは約2cmの左右に細長い臓器です。膵臓を3等分して、左から十二指腸に接している部分を頭部、腹部の大動脈をまたいでいる部分を体部、脾臓に接している部分を尾部といいます。
すい臓のはたらき
すい臓には、主に①消化液の分泌(食物の消化・胃酸の中和)②血糖の調節(インスリンの分泌)という2つの大切なはたらきを持っています。膵臓がつくる消化液「膵液」は、「膵管」という細い管の中に分泌されます。
膵臓にできるがんの9割以上は外分泌に関係した細胞、とくにに膵管の細胞から発生するといわれています。これを「膵管がん」といい、一般的に膵がんというときは、この膵官がんを指します。いっぽう、膵臓のもうひとつのはたらきである血糖の調節にかかわる内分泌細胞から発生するがんは、「膵内分泌腫瘍」といいます。
治療が難しい
すい臓がんは初期症状がわかりにくく、すい臓の構造上がんが進行しやすいため、発見できたとしてもほぼ半分はすでに「進行がん」だといわれています。進行がんで発見された場合はほぼ手術が困難な状態となります。
また、すい臓はさまざまな内臓に隣接しているため、がん細胞が周囲の臓器に浸潤しやすいといわれ、転移しやすいという特徴をもっています。すい臓がんでもっとも転移が多いのは、肝臓です。
なお、初期症状がでにくいかどうかは、膵臓のなかのがんのできる部位によって異なります(膵頭部にできたがんは比較的発見しやすいといわれています)。進行がんでの発見を避けるため、どうすれば早く発見できるかといった研究が現段階でも進められています。
年々増えている
すい臓がんの患者数は年々増加傾向にあり、年間2万2千人以上の患者が発生しているといわれています。これには、食生活の欧米化、飲酒の増加、そして画像検査の進歩によって今まで胃がんなどと間違われていたすい臓がんがきちんと診断されるようになったことなどが原因とされています。








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